商品の種類は少なくしたほうが売れる~文化祭戦略2~
⚫初めに
文化祭戦略2つ目の「商品の種類は少なくしたほうが売れる」を書いていこうと思います。
まだ、目次を見ていない方は、目次を見ることからオススメします。
目次…「https://pinku-sasaki.hatenablog.com/entry/2019/11/03/201554」
今回の記事は商品の種類を決める戦略になります。
「そんなの適当でいいでしょう」と思われるかもしれませんが、
実は商品の種類も売上に影響する1つなのです。
~目次~
⚫商品の種類は少なくしたほうが売れる
一見、商品の種類は増やしたほうが、それだけ顧客が集まり購入されやすいと考えられますが、それは違います。
実は、商品の種類は少なくしたほうが購入されやすいのです。
自分も実際、文化祭で販売したタピオカの種類は2種類のみです。
ですが、かなりの数購入されました。
カバ君「嘘だ!商品の種類は多くしたほうがいいに決まってる!」
そう思うのが普通ですね。
今回は、信憑性を高めるために、ある実験を元に書いていこうと思います。
⚫ジャムの試食実験でわかったこと
これは、アイアンガー氏とマーク・レパー氏による「選択肢の多さによって購入率に変化があるのか」を調べた実験になります。
彼らは、高級スーパーマーケットの中に2箇所のジャム試食コーナーを設けました。
この2箇所は
1,6種類のジャムの試食
2,24種類のジャム試食
にわけられました。
そして実際に、この2箇所の購入率を見てみた結果、何がわかったかといいますと、
・24種類のジャムの試食コーナーでは、立ち寄った人の3%しかジャムを購入しなかった
・6種類のジャムの試食コーナーでは、立ち寄った人の30%がジャムを購入した
ということでした。
つまり、商品の種類が多いコーナーより、少ないコーナーのほうが圧倒的に購入されたということになります。
恐るべし。
これで、商品は少なくしたほうが購入されやすいということが、わかっていただけたかと思います。
⚫なぜ、種類を増やすと購入されなくなるのか
男君「なんで商品の種類を増やすと購入されなくなるんだよ」
これは、選択肢が増えると煩わしくなってしまうためなのです。
選択肢が多いいと、それだけ考える必要があり、それが負担となります。
そして、その負担を避けようとして、商品全体の購入意欲も関心もなくしてしまうのです。
例としては、
・やることがありすぎて、なにから手をつけていいかわからず、結局何もやらなくなる
・テスト勉強をやらないといけないのに、どうやればいいかわからず、なぜか掃除を初めてしまう
などです。
つまり、選択肢が多くなると「めんどくさいからやっぱりやめよう」と思われてしまうのです。
⚫まとめ
ということで文化祭戦略2を書いてきました。
最後に簡単にまとめますと
・商品の種類は少なくしたほうが購入されやすい
・商品の種類を増やしてしまうと、考える手間が増え、顧客は買う気がなくなってしまう
ということになります。
また、商品の種類を減らすことは購入されやすいというメリットの他にも、予算の節約、作業の短縮などもでき、一石三鳥になります。
商品の種類を増やしたいという気持ちがあると思われますが、そこはぐっとこらえ、商品の種類を減らしてみてはどうでしょうか。